シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件(トーワチキ)1986年

舞台は、19世紀末の霧の都ロンドン。

しかし、ロンドン市民を恐怖のどん底に突き落とす、ある凶悪な事件が起きていた!

市街で人とすれ違う度に、とび蹴りを喰らわせ金品を巻きあげる事件が多発していたのである。

その張本人こそ、そうあの名探偵のはず?のシャーロック・ホームズその人である。

すれ違いざまにロンドン市民を笑いながらけり飛ばし、金品を巻き上げる「迷探偵ホームズ」。

しかも、蹴り飛ばして無理やり吐かせた情報だから、ほどんど役には立たない、どうでもいい情報ばかりです。

『シャーロック・ホームズ 伯爵令嬢誘拐事件』。

このゲームタイトルを見たら誰しもが、アドベンチャーゲームを想像すると思いますが、このゲームは何を隠そう、実はアクションゲームなのでした。

ホームズでアクションゲーム?

何かしっくりこないが、百歩譲ってそこは、まあ許すとして、このゲームの問題なのは、本作には「話す」や「聞く」といったコマンドが一切無いことです。

人々から情報を聞かずに、どうやって事件を解決すればいいのだろうか?

その答えが、冒頭でお知らせしたホームズの狂気の行動であります。

話を聞けないなら、とび蹴りを喰らわせて、口を強引に割らせればいい。

待ちゆく人を蹴って、蹴って、蹴り飛ばす。

止めに入った警官にも蹴りを喰らわせたかと思えば、他人の家に勝手に上り込み、有無を言わせずとび蹴り一閃!

しかも、市民を暴行する事により、ホームズ自身の財力と推理力もアップされていきます。

市民を餌にして、自らのパワーアップを図る。

ドラゴンボールに登場した「人造人間セル」も真っ青の破天荒ぷりであります。

「セル」どころか、宿敵の悪の天才「ジェームズ・モリアーティ教授」でさえ、ここまでひどい犯罪は犯してはいないでしょう。

いっそのこと、ゲームタイトルをホームズではなく『切り裂きジャックの○○○○』としたほうが、しっくりきたりします。

とにかく、19世紀末の霧の都ロンドンの、やるせない退廃的な街の雰囲気だけは、よく伝わってきました。

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