雪の峠・剣の舞(岩明 均)

登場人物

<雪の峠>

梶原政景(美濃守):戦国大名・太田資正の次男。長期にわたり佐竹家に仕えるが「客分」としての身分は変わらなかった。佐竹家の新しい本城を築く評議では「金沢城」を提案する。

渋江政光(内膳):佐竹義宣の近習からわずか30歳で家老となり、城の普請・城下町の整備に尽力。築城候補地として、義宣とともに「窪田」を提案する。

佐竹義宣:「鬼義重」とあだ名された戦国大名・佐竹義重の嫡男。進歩的で英邁な名君との評価がある一方で、猜疑心が強く残忍であったともいわれる。

川井忠遠(伊勢守):佐竹家譜代の家臣。居場所を求めて、梶原政景に新候補地立案の協力を要請する。

<剣の舞>

上泉信綱(伊勢守):新陰流の創始者。上州上泉城主・上泉義綱の次男。

疋田景忠(文五郎):剣術の師を捜していた徳川家康が上泉信綱に相談した所、信綱は弟子の景忠と柳生宋厳の二人を推薦した。景忠の剣技は老年になっても衰えず、竹刀を用いて相手を気絶させることさえあったという。立ち会い前に相手に「それは悪し」と一声浴びせるのが彼のスタイルであった。

ハルナ-劇中人物:家族を皆殺しにされ、仇討ちを決意。文五郎を頼り、弟子入りを志願する。

あらすじ

<雪の峠>

関ヶ原の戦いで敗れた西軍についた佐竹家は、常陸から出羽国・土崎湊に追いやられた。

佐竹家の新しい都を決める本城の築城候補地の評議では、義宣と渋江内膳の提案する「窪田の丘」に対し、旧臣・川井伊勢守は梶原政景と謀り「仙北金沢城」を提案する。

永年戦場に暮らし、小領主として生きてきた重臣たちの多くは、渋江内膳の示した都市プランのイメージが湧かず、むしろ領土掌握型の軍事論に徹した梶原美濃守の言葉の方に心惹かれたのであった。

金沢案が大勢を占める中、咄嗟に機転を効かした先代義重が第三の候補地「横手城」を提案し、続きは次回持越しとなる。

その後、梶原美濃守は「横手」案に方針を転換し、佐竹家本城・築城場所は「横手」に決定するのだが・・・

<剣の舞>

戦国動乱期に家族を惨殺され、自らもなぶり者にされた少女ハルナの復讐劇。

仇討ちのために剣の腕を磨こうと、上泉道場一の剣豪・疋田文五郎の下を訪れるハルナ。

軽くあしらわれるも、必殺剣を教えて欲しいと必死に頼み込む。

女子に木刀での稽古は無理、近々大きな戰もあるし、そんな余裕は無いと渋る文五郎に対し、師匠の上泉信綱は自ら考案した「竹刀」を使ってみてはどうか?と文五郎に提言する・・・

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