犬を飼う(谷口ジロー)

「なせ、こんなになってまで生きようとするんだ?」

「なせ、こんなに頑張るんだ、タム!?」

動物を飼うことの真実・・・

原作なしの作品。

1991年から92年にかけて描かれた動物をめぐる短編シリーズで、作者の実体験がもとになっている。

表題作は15年飼ってきた愛犬が老衰死する話で、犬を飼うということの意味と、その死を看取ることの辛さを描いた作品。

動物の死は言葉を交えることが出来ないだけに、切なさが胸をうつ。

生きるという事、死ぬという事、人の死も犬の死も同じだった。

愛犬の生と死を書き留めておこうとする作者の心が、痛いほど感じられる作品です。

「たかが犬一匹・・・

しかし、なくしたものが、これほど大きなものだとは思わなかった・・・」

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