仮面ライダー(石ノ森章太郎)

『週刊ぼくらマガジン』(講談社)にて、1971年(昭和46年)に連載を開始。

同年に始まるTVドラマ版に先駆けスタートした漫画版、一応原作ということになってはいるが、ストーリーはTVドラマ版と同じではない。

TVドラマ版は、正義の味方「仮面ライダー」としてヒーロー稼業を楽しんでいるような印象があるが、漫画版は、改造人間として「ショッカー」に一人立ち向かわなければならない主人公・本郷猛の苦悩などが描かれている。

また、TVドラマ版で有名な仮面ライダーの変身シーンも、漫画版では本郷猛がマスクを装着して仮面ライダーとしてのパワーを増強させるような設定になっており、同シリーズのライダーマンのような感じである。

◆あらすじ

世界制覇を企む悪の集団「ショッカー」に改造手術され、その手下にされようとした本郷猛は、緑川博士(後に、くも男に殺される)に救われ脳手術だけは免れた。

だが本郷は、脳こそ人間だが体は改造人間(サイボーグ)と化し、大いに悩む。

「ショッカー」は裏切り者の本郷猛を執拗に追跡し、捕らえて脳改造をするために手下の怪人を差し向ける。

◆『くも男』

本郷猛の前に現われた最初の怪人。

ライダージャンプからのライダーチョップで、四本の腕を千切られ崖下に転落する。

「ショッカー」の再改造を受けリベンジするも、サイクロン号に激突され、又も腕を千切られて最後は自殺する。

◆『こうもり男』

くも男を倒し油断している隙を狙い、仮面ライダーを上空高く連れ去り、そこから転落死させようとするが、逆に仮面ライダーに風力エネルギーを与えてしまい反撃を受け退散する。

人間の首筋に噛みつき、牙からウイルスを注入し感染させ、思いのままに操ることが出来る吸血怪人。

感染した人間には牙が生え、別の人間を襲うようになる。

バイオハザードの原型のようなプロットを、既にこの時代に取り入れていたのが凄い。

再度、本郷猛の寝込みを襲うも、逆襲され羽の爪の中にある血清を奪われ、墓地でヴァンパイアの如く十字架に串刺しにされ倒される

◆『コブラ男』

「ショッカー」の支配下である工場に対する公害闘争の中心人物達を、左手のコブラの毒牙で襲いかかり、工場の廃液の泡にしてしまう怪人。

仮面ライダーに左手のコブラを引き千切られ、ライダー大風車三段キックを浴びて一度は敗れ去る。

再手術を受け、更に強力(左手をメカ・コブラに改造)になったのをいい事に、「ショッカー」総統に禁止されていた仮面ライダーとの再戦を仕組む。

最後はライダーに逆風キックを受け、立ち上がったところを、へび姫メドウサにレーザーを誤射され絶命する。

◆ヘビ姫メドウサ

コブラ男の元恋人。

「ショッカー」に改造された後も、恋愛感情までは失ってはいない。

頭部のメカ・スネークから人間を発狂させ石にする毒針と、レーザー光線を発射する。

誤ってコブラ男を射殺してしまい、そのショックからレーザーを自らの頭に撃ち自殺する。

◆!?

◆カニ男(左)、エビ男

水底村で生物兵器の実験をしていた怪人達だが、両者とも仮面ライダー2号に敗れる。

◆ビッグマシン

「10月計画」(国民を番号で管理し、電子頭脳を使って日本人をロボット化する計画)のボス。

本郷猛は、物語の中盤で「ショッカー」に惨殺され、彼の遺志を継ぐ形で一文字隼人(仮面ライダー2号)が登場する。

そして、「ショッカー」の正体は、日本政府の「国民コントロール化計画」から端を発したものであるという、意外な展開で物語は終了するのである。

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