『精霊の守り人』 全26話(TVアニメ版) 第九話「渇きのシュガ」

第九話「渇きのシュガ」

「私は、今でもチャグムが生きていると信じています。

どうしても、あの者が約束の途中で倒れるような人間には思えないのです」

二ノ妃は、シュガに語りかける。

「あの者とは・・・女用心棒のことですか?」

「あの者の目には、何物にも屈せぬ強い意志と魔力があった。

シュガ殿、もしそなたに私に報いたいという思いがあるなら、チャグムが生きている事をその目で確かめては下さらぬか?」

宮廷内にて、サグム王子と帝の会話。

「時に父上、チャグムの身の回りの品を極秘裏に焼くことで、水妖の呪いを絶つ。

その任、全て私に任せてはもらえませぬか?」

「いいだろう」

ガカイがシュガの部屋から、チャグムの身の回りの品を運び出そうといている、そこへ・・・

「待ってください・・・」

「亡き王子の遺品を眺めて、己を慰めるのか?

それを寄越せ!」

「駄目です」

バキッ!

シュガは、ガカイを突き飛ばす。

「申し訳ございません・・・」

「お前には失望した。

処分は覚悟しておけよ」

シュガ様、サグム殿下がお呼びでございます。

サグムに呼ばれ、シュガはサグムの庭を訪れる。

「誰も疑ってはおらぬ。

折り目正しい皇太子は、信頼も厚いのじゃ」

サグムは、チャグムの遺品をシュガに見せる。

「それでは殿下は遺品を守るために・・・」

「余はずっとチャグムが羨ましかったのだ。

帝となったチャグム、そして、それに仕える聖導師シュガの姿を見てみたかったものだ・・・」

「殿下・・・」

今の私がやるべき事は、ただ空を見上げて王子の死を嘆くのではなく、王子の尊い犠牲にも関わらず、渇きの相が晴れない原因を突きとめることだったのだ・・・

どの場所の土も、含んでいる水の量は普段と変わらない。

シュガは、水田や草地を回って、水の量を調べている。

魚は減ってはいない。

野菜や果物の収穫も概ね良い。

渇きの相は遠ざかっている。

王子の死は無駄ではなかった、という事か・・・

そして、川でタンダと出会う事に・・・

「水の量?

カマキリの卵の高さによって、ある程度、来年の水量を知ることが出来るんだ。

例えば、こんな風に低い位置は、まず雪の量は少ないと言われている」

「それは本当か?

実は私は、近く水不足が起きるのではないかと危惧していたのだ?

もし、そなたの言うとおりだとして、この川の魚は大きく太っているようだし、野菜や果物も豊作らしい。

となると、そなたの話は矛盾してはいないか?」

「んーどうかな、獣は冬眠する前に餌を沢山食べて肥えるでしょ。

それと似たような事なんじゃないかな・・・」

「つまりこういう事か、一年以内にこの地に干ばつが訪れる可能性がある。

どうした?」

「あなた身なりからして、宮の方かと思われますが、どういった訳でこのような事を?」

「そなたこそ、どういった仕事を?」

「薬草師です」

帰りの船で、シュガは考えていた。

渇きの相が消えてないとすると、ニノ妃が言うように、チャグム王子はどこかで生きているのかもしれないな。

もう一度一から、調べ直す必要があるな・・・

第九話「渇きのシュガ」終

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