2016年の大河ドラマ「真田丸」で一躍、脚光を浴びた真田幸村。
現在も多くのゲームで大活躍しているが、1988年に既に彼とその配下にスポットを当てたゲームが存在していたのをご存じだろうか?
そのゲームこそ、今回紹介する「真田十勇士」です。
このゲームは、上田の城で父・昌幸の命を受け、配下の十勇士を探す旅に出る「真田幸村」を主人公にしたファミコン・ロールプレイングゲームです。
<幸村と旅先で出会う十勇士のメンバー達>
幸村: 家来-侍 : 武器-刀
猿飛佐助: 家来-甲賀忍者 : 武器-手裏剣
望月六郎: 家来-甲賀忍者 : 武器-爆弾
三好伊三: 家来-僧兵 : 武器-金棒
海野六郎: 家来-伊賀忍者 : 武器-鎖鎌
穴山小助: 家来-槍 : 武器-槍
由利鎌之助: 家来-剣士 : 武器-剣
霧隠才蔵: 家来-伊賀忍者 : 武器-煙玉
筧十蔵: 家来-鉄砲 : 武器-鉄砲
根津甚八: 家来-根来忍者 : 武器-吹き矢
三好清海: 家来-くノ一 : 武器-短剣
幸村が、旅先で十勇士の仲間を加え、彼らが従える家来とともに、徳川家康のいる三河に向けて進軍して行きます。
三河の国に近づくほど、敵の数は増えていきますが、このゲームではいくら敵を倒してもレベルは上がりません。
その代わりとして、遭遇する浪人や家康の手下どもを説得し、彼らを雇って配下の兵を増やしていく事で、真田勢もどんどん強大な勢力にする事ができます。
戦闘は1ターンごとに、任意の部下を選び、敵の部隊を全滅させれば勝利となります。
ただし、いくら味方の数が多くとも、敵との相性が悪ければ、敵を殲滅するどころか、味方が壊滅的な被害を受けたりもします。
更にこのゲームは、戦闘で減った兵力は宿屋に泊れば回復するような、そこいらの生易しいRPGとは違います。
失った兵力は、戦場での敵軍との交渉で補充するしかありません。
このあたりのシステムは、ある程度強くなると戦闘が単なる単調なレベル上げの作業と化してしまう、その他のRPGとは明らかに一線を画し、ゲームの中盤以降も気の抜けない緊張感を、プレイヤーにもたらしてくれます。
このゲームの唯一の不満点は、フィールドでの移動がもっさりとしていて動きが遅いことです。
ところで、真田幸村と十勇士は、それぞれ250人づつの家来を持つことが出来ます。
従って最終的に真田軍は、2500人以上の大軍で家康の待つ三河を目指す事になります。
それほどの大軍勢ならば、行軍が遅いのは当たり前。
本来欠点であろう点までも、ゲームとしての整合性がとれている。
そう考えると、どこまでも説得力のあるゲームなのだろうか・・・
「真田十勇士」、恐るべし!
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