デジタル・デビル物語 女神転生(ナムコ)1987年

『デジタル・デビル物語 女神転生』は、1987年にナムコから発売されたファミコン用ロールプレイングゲームです。

 

<デジタル・デビル物語とは>

高校生の天才プログラマー中島朱実は、悪魔召還プログラムを作りあげることに成功した。

しかし、悪魔が実体化し、人間を襲い始めてしまった。

中島と白鷺弓子は協力して悪魔を打ち破り、平和を取り戻したかのようにみえた。

弓子と中嶋はそれぞれ、イザナミ神とイザナギ神の転生した姿であった。

一方、魔界では、ルシファーが大魔王として君臨し、魔宮を建造し、人間の制圧を企てていた。

彼は、イザナミを魔宮に封じ込め、さらに中島たちに倒されたセトやロキを復活させてしまった。

ルシファーは、壮大な魔の王国を築き上げていたのだ。

それを知った中島と弓子は、ルシファーの企みを阻止するために、魔宮に乗り込んで行った。

大魔王ルシファーとの闘いの幕が、いま、切っておとされたのだ!

 

<大魔宮全景>

突如、その姿を現した飛鳥の大魔宮。

それは、イザナミの眠る玄室の上に建てられています。

 

<ゲーム攻略>

ゲームの目的は2つ。

イザナミを助け出し、大魔王ルシファーを倒すことです。

ルシファーの支配する大魔宮は6つのエリアに分かれており、それぞれ手下の魔王が治めています。

この魔王を一人ずつ倒していくのです。

大魔宮に足を踏み入れた中島ことあなたは、二度と地上に戻ることは出来ません。

ルシファーを倒すまでは・・・

 

「ダイダロスの塔」

侵入した最初のエリアであり、魔王ミノタウロスが支配しています。

このミノタウロスを倒すのが、最初の目的です。

出現する悪魔を仲魔にしたり、合成したりしながら、ゲームシステムを把握するエリアです。

ミノタウロスを倒すのに有利なアイテムなどは無く、ひたすらレベルを上げて打ち倒すしかありません。

◆8Fにある宝箱から、魔貨を入手する。

◆6Fにいるドリアードを仲魔にする。

◆2Fのネコマタが出現する固定イベントで、ネコマタを仲魔にする。

◆1Fでケルベロスを仲魔にする。

◆ミノタウロスを倒し、「しず玉」を手に入れる。

 

『ケルベロス』

女神転生シリーズを象徴する悪魔で、このケルベロスを仲魔にするのを、初期の目的にしたりもします。

神話では、巨人テュフォンと邪神エキドナの間に生まれた、地獄の入口を守る番犬で、地獄から脱出を試みる者や、許可なく入り込もうとする者を見張るのが役目です。

伝説では三つの頭を持ち、背中には無数の毒蛇をはやし、尾は龍になっていて、黒くて大きな牙をはやし、口から毒液を垂らしています。

「女神転生」に登場するケルべロスは、虎のような体躯をしており、犬というより獅子のような姿で描かれています。

 

「天空の街ビエン」

ダイダロスの塔からの連絡通路を入った先は、ヴァルハラの回廊。

しかし、ヴァルハラの悪魔は手強いため、メデューサによって石にされた天空の街ビエンを解放し、今後の冒険で大魔宮を自由に行き来できるようにする。

◆ヴァルハラの通路1Fで兵士ガルから、楯を探す依頼を受ける。

◆ダイダロスの塔の3Fエレベータで行く小部屋から、「ガルの楯」を手に入れる。

◆ガルに「ガルの楯」を渡して、天空の街ビエンに侵入する。

◆ビエン1Fにいる男から「小さな鍵」を入手する。

◆ビエン2Fで鍵のかかった部屋を開け、「タバサの像」を入手。

◆ビエン4Fで魔王メデューサを倒し、「牡牛のKEY」を入手する。

この時、「タバサの像」があると、石化攻撃を防ぐことができます。

◆「牡牛のKEY」でビエン2Fの歓楽街に入り、長老を訪ねると「周遊券」が手に入る。

◆ビエン2Fの船長に見せると、マズルカの回廊、アンフィニ宮殿に街を移動してくれます。

 

■ドリアードとノーム

この二人の悪魔は妖精だが、他の妖精とは全く違った働きを持ちます。

ドリアードをある悪魔に合体させた場合、幻魔を鬼神に、鬼神を神獣にというように、さらに強い種族へ変化させてくれます。

ドリアード自体は、GOODの悪魔とNEUTRALの悪魔を合体させれば作れます。

逆にノームの場合は、神獣を鬼神に、鬼神を幻魔にというように、より弱い種族へと変える事が出来るのです。

 

『ノーム』

錬金術師パラケルススの四大元素の聖霊のうち、土の聖霊。

人間の手の平ぐらいの大きさで、老人の顔に髭をはやし、赤い三角帽子と青い服に身を包んでいる。

彼らは地下に集落を作り、財宝を守って暮らしています。

 

『ウンディーネ』

錬金術師パラケルススによって定められた四大元素のうち、水をつかさどる聖霊。

ウンディーネは人間と恋愛し、結婚することも出来る。

神話のウンディーネは美しい乙女の姿で現れ、若い男を水中に誘い込み、溺れさせて手に入れた魂を永遠に手放さないという、とても危険な精霊でもあります。

 

「ヴァルハラの回廊」

ヴァルハラを治めるのは魔王ロキ。

そもそもの発端は、魔王ロキの暴走によって悪魔たちが反乱をおこしている。(小説版・女神転生 原作:西谷史)

ここは、きっちりとロキに引導を渡しておくべきだろう。

マズルカ回廊1Fまで行って、装備を整えておくと後の戦闘が楽になります。

◆兵士ガルから「ロルの魔除け」を手に入れる。

◆1Fのロキを倒し、「あら玉」を入手。

「ロルの魔除け」があると、ロキの魔法を封じることが出来ます。

◆B1Fの「アメジスト」を入手。

「アメジスト」は所持していなければ、何度でも取りに行くことが出来ます。

◆B1Fのリックを救出する。

中島の強さが15以上ないと、鎖を切ることが出来ない。

 

『ロキ』

北欧神話の悪神。

巨人の血を半分引いているが、オーディンの義兄弟になりアースガルズに住む。

容姿は美しいが、大変ずる賢い。

その知恵と弁舌で幾度となく神々を助けるが、逆に気まぐれで騒動を引き起こし、大混乱を巻き起こす事も多かった。

最終戦争ラグナロクでは、巨人族の側につき、フェンリルやヨルムンガンドとともに、神々と戦い、ヘイムダルと相討ちになり死んだといわれる。

ちなみに、FC女神転生のパッケージに描かれている悪魔はルシファーではなく、ロキである。

 

 

やめられません。

ハヌマーン様を仲魔にするまでは・・・

 


 

 

本作品は、西谷史氏による小説「女神転生」をもとに、ナムコにより発売(開発はアトラス)され、中島と弓子の二人の高校生を主人公としたロールプレイングゲームとして登場しました。

小説からアニメビデオとなり、さらにファミコンゲームとなった本作は、キャラクター色の強いRPGといえましたが、ゲームプレイヤーに支持されたのは、画期的なゲームシステムのほうでした。

本作の基本的なシステムは、「ウィザードリィ」のような3D迷宮内を探索し、敵と遭遇するとターン制の戦闘に変わります。

通常は「戦う」か、「逃げる」かでしたが、何とこのゲームでは遭遇した悪魔と会話をして、交渉に成功すれば、仲魔に加えることが出来たのです。

仲魔となった悪魔は主人公と共に敵と戦ってくれますが、戦闘をしても成長することはありません。

その代わりとして「邪教の館」なる場所で、悪魔どうしを合体させ、より強い悪魔を作り出す事が出来たのです。

さらに、合体でしか作り出せない強力な悪魔も存在します。

世界各国の神話や民間伝承から用いた、様々な神や悪魔をゲーム内に登場させ、魅力的なシステムを搭載し、多くのプレイヤーを魅惑の世界へと誘ってくれました。

本作にはオートマッピングは搭載せれておらず、続きをプレイするには長いパスワードを入力しなければならない、加えてゲーム難易度もかなり高い等、古典的RPGとしての遊びづらい部分もあります。

後に発売された「デジタル・デビル物語 女神転生II」では、本作の不満点も解消され、さらにそのシステムを受け継ぎ、発展改良させた作品であり、その後の女神転生シリーズの方向性を確立した、ファミコン史に残る名作RPGといえるでしょう。

 

デジタル・デビル物語 女神転生Ⅱ

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

三国志、ファミコン、昭和大好きのレトロゲーマーです。

コメント

コメントする

目次
閉じる