ドラゴンクエストIII そして伝説へ…(エニックス)1988年

 

 

本作品は、ファミコン・カセット容量の都合からオープニングは無く、ゲームを起動すると真っ黒な画面に、白文字で『DRAGON QUEST Ⅲ』のタイトルのみが表示されます。

当時、注目の最新作が、このような始まりで文字列だけでのスタートとは、あまりにも拍子抜けして唖然としたものです。

 

名前を入力して、若干、肩透かしを喰らいながらもゲームを始めると、勇者である主人公は母親に連れられまず、王様の待つ城を訪れることになります。

そこで流れる「王宮のロンド」の美しい旋律。

さらに、フィールドに足を伸ばすと、なにやら勇気が湧いてきそうな「冒険の旅」の心地よいメロディーが・・・

城から近くにある、ナジミの「塔」に侵入すれば、これまた何か仕掛けがありそうな、怪しげなBGMが流れてきます。

物語の後半、不死鳥ラーミアを手に入れ、ついに空を飛べるようになると流れる「おおぞらをとぶ」。

もの悲しさを誘う優しい曲が、旅の疲れを癒してくれます。

最後の戦いである、対ゾーマ戦で流れる「勇者の挑戦」の曲の格好良さに痺れ、エンディング曲の「そして伝説へ」では、今までの冒険の苦労と合わせ、感動が胸一杯になります。

他にも、様々な場面、場面での素敵な曲との出会いに、プレイしていて鳥肌が立ちました。

 

第一作目から、ドラクエシリーズの作曲を手掛ける「すぎやまこういち」氏。

その集大成とも呼べる、名曲三昧のこのソフト。

 

こんな、素晴らしい曲を削るくらいなら、オープニングなんていらない。

実際、「鳥山明」の描く、ファミコンパッケージのイラストを眺めているだけで、十分「ドラゴンクエストⅢ」の世界をイメージする事が出来ました。

 

そして、このゲームタイトルの真の意味を理解しました。

そう、この「すぎやまこういち」の至高の曲こそが伝説なのである。と・・・

 

 

ドラゴンクエストⅡ 悪霊の神々

 

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この記事を書いた人

三国志、ファミコン、昭和大好きのレトロゲーマーです。

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