さんまの名探偵(ナムコ)1987年

 

 

「さんまの名探偵」は、明石家さんまが探偵となり、事件を解決するアドベンチャーゲームです。

マップ上の様々な場所に入り、8つのアイコンを使って探索していきます。

阪神巨人、島田紳助、太平サブローシロー、横山のやっさん等、今では見なくなった吉本のお笑いタレントも数多く登場して、ゲームを楽しませてくれます。

 

空前の漫才ブームから始まった、80年代のお笑い!

あっという間に過ぎ去った漫才ブームの後は、「オレたちひょうきん族」を代表としてコントが主流となり、お茶の間の笑いを誘っていました。

同番組に出演していた吉本のお笑いタレントを登場させたゲームが、本作品の「さんまの名探偵」。

「たけちゃんマン」のコーナーで「ブラックデビル」を演じ、ビートたけしとの二大看板で大スターとなった「明石家さんま」を主人公にした推理アドベンチャーゲームの本作品です。

しかし、出演しているタレント自身はゲームに登場するのを、知らなかったそうです。

本作品では、桂文珍が何者かに殺されてしまい、名探偵の「さんま」がプレイヤーと協力して事件解決に挑むことになります。

さすがに大勢のお笑いタレントが出演しているだけあって、ゲームはコテコテのギャグ満載ですが、明るくにぎやかなだけではなく、もちろん殺人事件が発生しているので、シリアスな場面も数多くあります。

また、演出も凝っていて、手がかりを掴んだ時に流れる不気味な効果音に、思わず「ドキッ」と、させられたりもします。

二転、三転するシナリオや、不審人物が多く、なかなか事件の全容が掴めない点など、サスペンスとしても、なかなか良く出来たゲームです。

マップは移動可能な建物アイコンが表示され、目的地まで徒歩で移動する形となっています。

さらに、捜査が進展すると移動できる範囲が広がり、マップが更新され大阪だけでなく、兵庫の有馬温泉などにも行けるようになります。

ゲームの難易度は、結構高めですが、ミニゲームをクリアーすると、ヒントが貰えたりします。

また、ゲームには関係ないお色気要素も入っていたりして、プレイヤーをとにかく楽しませようとする、サービス精神が旺盛なゲームです。

80年代のキャラゲームとしても、群を抜いた完成度を誇ります。

 

本作品の開発と販売は、ナムコが行っています。

当時は、ナムコと吉本興業の仲が良かったのか、吉本のタレントがナムコの他のゲームのTVCMにも登場していました。

 

 

 

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この記事を書いた人

三国志、ファミコン、昭和大好きのレトロゲーマーです。

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